高脂血症
 

定  義
 

空腹時の血液中に溶けているコレステロール値が220mg/dl以上か、中性脂肪が150mg/dl以上、或いはその両者が高い場合を高脂血症と言います。
自覚症状はありませんが、知らない間に動脈の壁に溜まって動脈硬化の原因となり、さらには脳梗塞や心筋梗塞などの原因となります。

 
血液脂質の
 種  類

血液の中にある主な脂質は、コレステロール、中性脂肪、リン脂質、遊離脂肪酸に分けられます。
これらの脂質はこのままでは水にとけ込むことが出来ないので、血液中では特種なタンパク質(アポタンパク)と結合して、リポ蛋白として血液の中に溶けこんでいます。このリポ蛋白の中で特に高比重のものを高比重リポ蛋白(HDL)と言い低比重のものを低比重リポ蛋白(LDL)といいます。
肝臓で作られたコレステロールはLDLの形で末梢細胞に運搬されます。これが増えすぎると動脈硬化の原因になります。それでLDLコレステロールのことを悪玉コレステロールと言います。
一方HDLは、動脈壁に溜まったコレステロールを取り去る働きがあります。そのためHDLコレステロールのことを善玉コレステロールと呼びます。
 
高脂血症と
狭心症・心筋梗塞
のリスク

コレステロール199mg/dl以下の人に比べて
 200〜240mg/dlでは約1.5倍、
 240〜280mg/dlでは約2倍、
 280〜320mg/dlでは約3倍
のリスク増加になるといわれています。
(1988年厚生省特定疾患「原発性高脂血症」調査研究班)

 
高脂血症の
治療目標

他に合併症のない高脂血症の人の場合には食事療法などでコレステロール値を220mg/dl以下にコントロールすることが勧められています。
しかし、既に冠動脈疾患のある人ではコレステロール値を180mg/dl以下に、また肥満、糖尿病、高血圧、喫煙、中年以上の加齢者、冠動脈疾患の家族歴のある人の場合にはコレステロール値を200mg/dl以下になるように治療することが勧められています。
(日本動脈硬化学会「高脂血症治療ガイドライン」)

 
高脂血症を
防ぐ生活習慣

食生活としては
(1)摂取エネルギーを標準体重X(25〜30)kcalに制限する
(2)脂肪エネルギー比25%以下とする(動物脂肪を避ける)
(3)コレステロールの摂取は1日300mg以下とする
(4)糖質エネルギー比55%以内とする(砂糖・果物の摂りすぎに注意)
(5)タンパク質の種類に留意する(大豆や魚のタンパク質が好ましい)
(6)水溶性食物繊維を1日25g以上とする(豆類・キノコ・海草類を多く)
(7)抗酸化物を含む食品を摂る(ポリフェノール)

などと言われています。
また、アルコールは適量とし、禁煙として、中等度の運動を1日20〜30分・週3回以上行うなどが重要です。

 

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